陶芸家・船越保さんの個展“ Carbon Aroma” が、2020年3月20日(金)から3月29日(日)まで、東京都中央区八丁堀のプラグマタギャラリーで開催された。
私は、3月24日にギャラリーを訪ねました。
船越さんは残念ながら不在でしたが、ギャラリーオーナーのペトロスさんが、笑顔で迎えてくれました。
ペトロスさんは、ギリシャ生まれ。ロンドンと東京のコムデギャルソンで働いたのち、2013年にいまのギャラリーをオープンした人だそうです。
黒を基調とした作品が毎回展示されています。黒に特別な思いがあるのでしょう。
船越さんの作品は、信楽焼と黒陶が二つの柱ですが、ギャラリーでは黒陶による作品が出展されていました。
鉄網を使った黒陶の置物や陶額など、渋さの中にもチャレンジングな作品の数々に心惹かれました。
プラグマタの船越陶展の開催案内状から
Every step
Towards that faint
Fragrance,
Heavenly dreams or
Earthly flowers
Gathering my thoughts
Funakoshi Tamotsu ceramics
すべてのステップ
そのかすかな香りへ、
天国の夢や
地上の花
私の考えを集める
船越保 陶
pragmata gallery
〒104-0032 中央区八丁堀2-3-3 3F-4F
Tel. 0332976011
営業時間 12:00 – 19:00
定休 月曜日 Closed on Mondays
自然と対話し、自然をそのままくりぬいたような造形美を追求する孤高の陶芸家
船越保(ふなこし たもつ)さんが作るうつわの特徴の一つが、その流れるような造形美にある。
ながく工業デザイナーとして活躍した経験から、自然に身に着いたものと思われる。
作品は大きく信楽焼きと黒陶に分けられる。自然を愛し、自然と日々対話を繰り返す彼の姿勢からか、作品には自然をそのままくり抜いたような花入れが多い。
自己を主張するうつわではなく、周囲と調和するうつわづくりを目指している。
船越さんへのインタビュー記事は、「陶楽」で https://to-raku.com/interview-tamotsu-funakoshi/
陶芸家 船越保5つのこだわり
- 花器と活ける草花を互いに引き立たせる
- 作陶のイメージは、自然を切り取ること
- 非効率でも薪窯焼成で、自然釉で仕上げる
- 日々の山野散策に作陶のヒントあり
- 私欲を捨て穏やかな心で土と向き合う
FacebookとInstagramで作品を毎日紹介
船越さんは、おもに花入れを中心に作陶しており、作品を常時Facebookやインスタグラムにアップし、更新しています。
作品をご覧になりたい方は、下記アドレスをご覧ください。
一見の価値があり、ぜひおススメします。
Facebook: https://www.facebook.com/pages/無量庵陶房/333807703368862
Facebook: https://www.facebook.com/tamotsu.funakoshi.90
Instagram: https://www.instagram.com/jizaigama
連絡先・場所:無量庵陶房・自在窯・薪窯塾
〒193-0801 東京都八王子市川口町3382
電話:042-654-8972(陶芸家 船越保)
文:小暮貢朗