プロの陶芸家にインタビュー~陶芸家 尾﨑髙行さん【陶芸を語る】

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陶芸家インタビュー
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 東日本大震災のボランティアにも参加

今年も福島県南相馬市にクルマ好きの仲間とボランティア活動に行きました。今までに4、5回お手伝いさせていただいています。

私自身も2011年の東日本大震災で被災し、最初の窯を全損しました。その後陶房は東京の足立区に、穴窯はここ茨城県鉾田に構える体制で作陶を続けています。

実は最初の穴窯が震災で使えなくなったことで、穴窯焼成でない織部焼を本格的に始めたいきさつがあります。 

私は尾﨑さんの個展は、都内や茨城県笠間でしか観たことがありませんが、尾﨑さんのフェイスブックやインスタグラムを見ると、名古屋三越や豊橋ほの国百貨店など中部地区でも個展をひらかれていますね。

そして終了後は織部・志野の聖地とはいえ、必ず美濃の古窯を巡り、 美濃陶の研究を怠らないのがすごいですね。立ち寄るのは土を仕入れていることもあります。

土にはこだわっていますから。陶土はおもに美濃、信楽、唐津の土を使っていますが、どちらかと言えば、パサパサした扱いづらい土が好きです。

ある面うつわの表情を出しやすいことがあるんですよ。成形方法は、たたら作りが70%、ろくろ成形が20%、手びねりが10%という感じです。

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  陶芸家を目指す後輩にひとこと 

あえて厳しいことを言わせてもらえば、「いくら親しくても、まわりの陶芸家は敵だよ」ということです。

ときより訪ねてくる窯業学校の生徒さんにも「どんなにクラスで親しい間柄でも、仲良しごっこ(馴れ合い)はいけないよ」とあえて苦言を呈しています。

それくらいの覚悟が必要だと本人に自覚してほしいからです。陶芸家は腰掛けで決してできる仕事ではありません。

2018年4月29日笠間陶炎祭 037

尾崎高行(Takayuki Ozaki)プロフィール

1973年 東京都足立区に生まれる
1983年 小学校4年生の時に陶芸と出会う
1985年 小学校6年生に自宅に築窯。独学で陶芸を始め、信楽、織部、粉引、志野を中心に制作を行う
2006年 茨城県鉾田市に穴窯を築窯
2007年 桜の里陶芸展にて奨励賞
2009年 「尾崎高行 穴窯作品展 炎の足跡」(ギャラリー元町)をはじめ、個展・グループ展多数
現在、笠間焼協同組合員

作品

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ライターコラム

わが家に尾﨑さんの作品の織部の小皿が数枚ある。以前尾﨑さんの足立区にある陶房を訪ねた際に頂いたものだ。妻がとても気に入っている皿で、とっても使い勝手が良いのだそうだ。

妻に使い勝手の良さの理由を聞いてみた。どんな料理でもその皿に盛ると美味しそうに見えるらしい。尾﨑さんがこだわっている「盛り映え」が良いということだ。

尾﨑さんのSNSを見ると本当に毎日忙しく、日程をビッシリ埋めて活動していることがわかる。好きなB級グルメ三昧に時間を割く以外は仕事に集中している。

「やりたいことは死ぬ前にすべてやる」と公言する尾﨑さんならではの活動ぶりだ。窯焚きの手伝いに来ていたお二人を、私に名前だけでなく丁寧に紹介してくれた。

いかにも人を大事にしている尾﨑さんらしい。急がずじっくり腰を据えて、偉大な陶芸家の生きざまを追ってほしい陶芸家だ。

ライター 小暮貢朗